出会い系のこんな進化
大丈夫かな、ワタシ。
しかし、私の精神状態は、最悪の地点にまで落ち込むほどにはならず、幸い、どこかで、しっかりと踏みとどまっていたらしかった。
いいえ、自殺するのは、まだ早いわ。
死んだ気になれば、なんとかなるわよ。
死ぬのは、ほんとに、どうにもならなかったって時でも、間に合うってものよりlと思っていたのだから。
私がまいっていたのは、前に進めないことと同時に、いっぺんに多くのものを失ってしまったからだろう。
家族の信用は元々ないが、仕事を失い、社会的立場と収入を失い、夫や夫の家族、夫と共通の友人たちの信用を失った。
自分自身をも見失って、元々タップリ備えていた(はずの)正直さ、明るさ、無邪気さ、などを失っていた。
失って嬉しかったのは、体重だけだ。
当時の私は、一気に数キロも体重が落ち、体重計に乗るのが楽しみになっていた。
こんなふうに、ひどい精神状態ではあっても、就職活動だけは続けていた。
そんなある日のこと、とある出版社の面接の帰り。
新宿西口の通路をトボトボ歩いていると、やけに道端のだんボールに親近感が湧いた。
だんボールにではなく、そこに暮らす、仕事や住まいを持たない人たちに対して。
ああ、私もここの住人になる日がやってくるかもしれない。
心身ともに疲れきって帰宅すると、夫がいつものようにご飯をかきこんでいた。
よく見ると、うっすら涙目になっている。
ご飯に感動してるわけじゃない。
いかん。
彼の健康も赤信号なのだ。
早く、結果を出さなくては。
いいかげん、都心で働くのは、あきらめよう。
とりあえず、ウチの近くで仕事を探し始めた。
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